朝と夜のどちらに運動した方が良いですか?

多くの友人は、朝の空気は夕方よりも良いので、朝に運動する方が夕方よりも良いと考えています。実際、この考えは間違っています。実は、朝よりも夕方に運動する方が良いのです。朝は体の臓器の働きが比較的低く、この時間帯に運動するのは適切ではないからです。

夜に良い運動をしましょう。

1. 人体そのものの観点から。スポーツ医学では、朝起きたばかりのときは人体の臓器の働きがまだ低いレベルにあることが証明されています。これは、人体が眠っているときにすべての体の機能が最低の状態にまで低下し、消耗を減らして十分な休息をとるためです。起床後すぐに運動することは、激しい運動の前に体を十分に動かすためのウォーミングアップを行わないのと同じです。心血管機能が弱い人にとって、この時間帯の運動はより危険です。人体の運動能力は夜間に最大限に発達するため、この時間帯にランニングをすると、体が運動のリズムに適応しやすくなります。さらに、運動の強度をコントロールすれば、夜間のランニングは睡眠の質を高めることにもつながります。

2. 外部環境の観点から見ると、空気中の二酸化炭素指数は早朝に最も高くなります。これは、植物の光合成と呼吸の複合効果によって引き起こされます。夜間は日光が当たらないため、植物は呼吸を続けながら光合成を行うことがほとんどできません。そのため、植物は夜間に酸素を消費し、二酸化炭素を排出し続けます。この状況は、植物が光合成を行うことができる夜明けまで続きます。そのため、朝は空気中の酸素濃度が低く、二酸化炭素濃度が高くなり、運動には適していません。夕方にはその逆となり、酸素含有量は最も高くなり、二酸化炭素含有量は最も低くなります。さらに、前日に空中に浮遊していた塵埃が完全に消えていないため、この時間帯の運動は夜間よりもはるかに好ましくありません。

さらに、朝の運動は体の免疫機能に良くありません。朝の運動後、体は副腎皮質ホルモンを過剰に生成し、体内のコルチコステロイド含有量が増加します。これは体力の向上に役立たないだけでなく、コルチコステロイドによる高血圧を引き起こすことが多く、また体の正常な免疫機能も抑制します。夕方に運動する場合は、夕方のコルチコステロイドのレベルが朝よりも大幅に低くなるため、そのような心配はありません。

朝の運動の害はこれだけではありません。朝の運動後は唾液の分泌が著しく低下します。唾液の分泌は感染に対する抵抗力を高めるため、唾液の分泌が遅いとウイルス感染にかかりやすくなります。

まとめると、朝に運動をすると運動量が足りないだけでなく、怪我をしやすい、免疫力が低下するなどのデメリットもあることがわかります。夕方に運動をすると、これらのデメリットを回避できるだけでなく、運動効果が大幅に向上し、睡眠の質も向上します。したがって、夜に運動する方が朝に運動するよりもはるかに科学的です。